音楽ライター山本美芽先生によるインタビュープロフィール完成!

音楽ライターとしてご活躍中の山本美芽先生に執筆して頂いた、インタビュープロフィールが完成しました!
HPのプロフィールページに載せる前に、ブログでお披露目をさせて頂きます♪こんな時だからこそ、敢えて明るいトーンが希望を灯して下さいます!写真は仮に差し入れしてみました。
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ピアノの先生という仕事があってよかった。心からそう思います

ピアノ教師をはじめて18年目という池田敦子先生。2009年の教室ホームページ開設と同時にブログを設置して、学んだこと、出会った美しいものたちを写真とともに文章で綴る場ができた。それを見て「この先生のもとで学びたい」と感じた生徒さんが、次々に集まってきた。

「南イタリアや南仏の明るい雰囲気が大好きなんです。アマルフィ(南イタリアの高級リゾート)に滞在したとき、ホテルのテラスで朝食をとったときのイメージが忘れらなくて…」現在のレッスン室やホームページのトーンも、南仏の屋根瓦に見られる深みのあるオレンジや、明るいレモン色をテーマカラーにまとめている。

「部屋の雰囲気も含めて、レッスンが居心地良くて、あっという間に時間が過ぎました」という大人もいれば、レッスンが終わっても「ここがいい。ずっといたい」と主張して、お母さんを困らせる子どもも少なくないそうだ。

池田先生には大学時代から師事している安川加寿子の弟子、森原京子先生に、いつもいわれてきたことがある。「これは、と思うピアニストが来日したら、上京してでも聴きにいきなさい。新幹線代を惜しまないこと」「勉強したことは自分から発信することが大切。それが演奏にも生きてくるから」それらの教えを忠実に守っている池田先生。指導法のセミナーや来日ピアニストのリサイタル、そして自分自身のレッスンのために、驚くほど頻繁に上京している。

たゆみない研鑽がレッスンに生き、生徒さんからの信頼が生まれる。「池田先生は私の憧れなんです。生徒がたくさんいるのに、すぐに楽譜を見て上手に弾いています。アナリーゼの説明もとてもわかりやすいんです。生徒のことも考えてくれて、教え方が上手なので、尊敬しています」(小4から師事、音大志望の生徒さん)

生徒たちへの愛情がとても強い池田先生。入会したばかりの3歳の生徒さんが、目を合わせて「ぞうさん」を歌ってくれた。ソナチネを弾いていた生徒さんが、レッスンでの語りかけのあと、見違えるように音楽的な演奏になった。そんな出来事ひとつひとつに、「涙が出そうなほどうれしくなってしまう」こともあるという。「子どもたちは先生のことが大好きなので、レッスンに行くのを楽しみにしているんです」(生徒さんのお母様)
昨年の震災で揺れが来たときは、レッスンに来ていた双子ちゃんが落下物に当たらないよう、必死に守った。揺れがおさまると暖かい上着を着せて、近くの公園に避難した。お母様が迎えに来るまで、子どもに不安を与えないようにと懸命だった。


原発事故のあとには、外遊びができなくなった生徒たちを少しでも元気づけようと、個人レッスンに短いリトミックを取り入れた。楽しくエネルギーを発散できるグループレッスンも何度か企画した。なかでもグッズには工夫をこらしたそうだ。「二本柳奈津子先生のセミナーで学んだ方法なんですけれど、スーパーボールを半分にカットして、ピアノの鍵盤の上に載せて小指を立てたり、巨大なお手玉を音楽に合わせて投げて、拍子感を養ったり…」寝転がれるほど大きな鍵盤模様マットや大譜表マットには、子どもたちの歓声が起こった。

池田先生は、当時をこう振り返る。「あのころ、ほんとうは私自身もつらかったんです。お母さんたちも同じだったと思います。でも、みなさん笑顔で、子どもたちの前では明るく振舞っていました。私もそうでしたね。なにも言わなくても、お母さんたちとは同じ気持ちでつながっていました」

そして8月末、池田先生がクリスマスに発表会を企画すると、子どもたちには「みんなの前で、素敵な演奏をしたい!」という大きな目標ができた。当日、池田先生はプロのピアニスト、パーカッション奏者、ベース奏者をゲストに招き、演奏してもらうだけでなく、子どもたちひとりひとりがゲストと共演するコーナーをもうけた。「子どもにとっては、自分以外の人の楽器の音を真剣に聴いて合わせるなんて、初めての経験だったんですね。発表会が終わってから、姉妹での連弾にもすごく積極的になりました」(生徒さん保護者)

最近は、音大進学を目指す生徒さんがグランドピアノを購入するという、うれしい出来事もあった。本格的に音楽の道を志すとなると、楽しいだけでなく、大変なことも出てくるもの。それでも、高校生だった池田先生が「音大に進学したい」といったとき、お父様は迷った末に、「どんなときもピアノがあれば、寂しくないだろうから」といって認めてくれたという。「震災のあとは、音楽があったから、生徒さんがいたから頑張れたのかも。ピアノの先生という仕事があってよかった。心からそう思います」と、池田先生は語る。

5月にはレッスン室の移転という大仕事が控えており、どんな空間にしようかと、池田先生はあれこれ思いをめぐらせている。「実は、カタログを見て一目ぼれした、オレンジ色と朱色が印象的なじゅうたんを買ってあるんです。部屋が明るくなりそう、と思って…」と、池田先生は笑顔を見せた。「おもてなしの心」にあふれた池田先生のレッスン室に、豊かに響くピアノの音。きっとこれからも、多くの人の心を支えていくに違いない。

(文・山本美芽/音楽ライター 2012年 3月29日取材)

______美芽先生、ありがとうございます!__
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10 Comments »
  1. 【インタビュープロフィール】ご完成、おめでとうございます!
    プロフィールのため、美芽先生にインタビューを依頼する、という発想に驚かされました。
    何か、きっかけがあったのでしょうか?

    全文から、優しい眼差しを感じました。
    美芽先生から敦子先生へ、
    敦子先生から生徒さん達へ、
    お母様方から敦子先生へ…。

    もちろん逆の流れも、
    美芽先生から生徒さん達へ、という流れも
    お在りですよね。

    写真も素敵で、
    千里バス研さまのお手玉や、
    玉ひも&ハーフ・スーパーボールなど、
    お揃いを発見して喜んでおります。

    お師匠様の言葉には、胸を打たれました。
    特に、学んだことを自分から発信する大切さ。
    本当におっしゃる通りです。

    拝読して、温かい気持ちを頂きました。
    ありがとうございました。

    Comment by ヤヨイ — 2012年4月19日 12:26 午前
  2. ヤヨイ先生!ありがとうございます(*^^*)
    きっかけは、美芽先生のメルマガです!「限定1名」となっていたの、ご覧になりましたか!?私は、こうして、プロの方に客観的に書いて頂く表現方法は、ステキだなと思ったのと、実際に、美芽先生に、こうした方法が、「学校案内」などでも行なわれている事を伺って、大変納得したのです。

    更に、美芽先生とのやり取りを通して、「インタビュー」「書く事」について、身近かで感じるプロの凄さを感じました。
    お書きになるのがとても速いので、本当はもっと前に出来ておりましたが、私が、震災のことばかり喋ってしまったので、その方向だったのを、全体的に明るいトーンに直してまで頂いたのです。

    師匠にもいつもとても感謝しています。

    「優しいまなざし」、良い言葉ですね!ありがとうございます。
    ヤヨイ先生のおかげで、またこのインタビューに新たな価値を高めて頂きました。ありがとうございました。

    Comment by あつこ — 2012年4月19日 12:38 午前
  3. そうだったんですか。
    なかなか自分の事は、わかっているようで、見えていない部分がありますよね。普通の会話で「私ってどうかしら?」なんて聞けないし、客観的に見ていただくことって、とても貴重ですよね~。あつこさん、本当に着眼点が素晴らしい!!
    いつも、あつこさんの行動力と、意志の強さには感動しています。
    5月にお引越しなのね。どうか、無理しませんように・・・
    もしかしたら、金曜日にお会いできるのかな~(^^)/

    Comment by しょうこ。 — 2012年4月19日 12:57 午前
  4. しょうこ先生まで!有難うございます(*^^*)
    自分が喋った事、生徒さん、保護者の方にインタビューして頂いた事を、この様にまとめて頂いて、自分のこの数年そして、原点をみた様に思います。

    美芽先生は、本当は辛いことばかりこぼしていた私のインタビューを、この様に、アマルフィのパステルトーンでまとめて下さる手腕が素晴らしいです。だって、移転のこともしっかり書いてありますものね。自分で書いたら、悲壮感で一杯になった所です。

    誰しも、自分で書くと自慢みたくなる所も、他の方に書いて頂く事で、客観性や説得力が出ると仰っていました。大変勉強になりました。

    5月の引っ越しがせまり、生徒さん達が、壁紙への愛着やら、電器への愛着やら、大変です!(^^)
    金曜日、お目にかかれますね!速攻トンボ帰りですが、交流会でお話ししましょう!

    Comment by あつこ — 2012年4月19日 1:03 午前
  5. 丁寧なご返信、ありがとうございます。
    美芽先生と敦子先生の発想が、
    響き合った企画だったのですね。

    やはり神様が、
    敦子先生に微笑んだのだと思います。

    新しいレッスン室、楽しみです。
    今後も
    敦子先生らしい輝きを、
    香り高い文章を、
    放(はな)ってください。

    Comment by ヤヨイ — 2012年4月19日 1:13 午前
  6. ヤヨイ先生!こちらこそ、また素敵な言葉のプレゼント、嬉しいです!!

    美芽先生の発想は、ご著書を殆ど読まれているヤヨイ先生にも、きっと響くものがあるのではないでしょうか!(*^^*)
    国立音大のパンフレットも見せて頂いたのですが、こういうインタビュー形式が採られていました♪

    新しいレッスン室のこと、もとい地盤のせいで「全壊」だなんて、自分からなかなかブログに書けなかったですし、他地域の方々には、こうした形で移転をお知らせ出来た事もほっとしています。
    新たな(隣町の)レッスン室でも、私の好きな様なブログの書ける健やかな精神状態で、いつもの調子で筆が進むことを応援していて下さいね〜!
    いつも有難うございます!(*^^*)

    Comment by あつこ — 2012年4月19日 1:27 午前
  7. 敦子先生、朝起きたら、こんなにたくさんの写真とともに記事がアップされていて、驚きました!! 

    アマルフィの写真はどれも素晴らしいし、双子ちゃんたちの可愛いこと!!!! 

    取材を通じて、たくさんお話を聞かせていただき、特に震災のあとどのような苦労があり、そのうえで、どのようなお気持ちで、どんなふうに教室の活動をされていたのか直接聞くことができたのは、私にとっても貴重な経験となりました。

    これからもレッスン、学び、美しいものを探す旅、それぞれの様子をブログで発信してくださいね。楽しみにしております!!

    Comment by 山本美芽 — 2012年4月19日 10:30 午前
  8. 美芽先生!
    この度は、本当にお世話になりまして、有難うございました!!!
    この様な素晴らしい文章で、自分の履歴書の様な宝が出来上がりました事、まだ興奮しています!
    お書き頂くに当たり、綿密に私に関して、材料を集められ、俯瞰してまとめて頂けた事は、これまでの足跡を辿る非常に貴重な機会となりました!
    画期的なプロフィール方に、応募して本当に良かったです!

    双子ちゃんは、震災後一年経って大きくなりました!
    アマルフィは、写真の選定迷いに迷いました☆
    写真の事もアドバイス有難うございました。

    更に、頂いたコメントからも、この一年を振り返りつつ、今後への活力となる御言葉を頂戴し、本当に有難うございました!
    美芽先生のブログで、初の写真入りとなりましたか!嬉しいです。

    Comment by あつこ — 2012年4月19日 2:33 午後
  9. 完成した文章を読んで・・・

     池田せんせいの、音楽のルーツ・音楽の考え方。
    指導の様子・教室の雰囲気。・・・そして、お人柄まで伝わる、本当に素敵なインタビュープロフィールになったと思います。(パチパチ)

     仕事場も一緒の引っ越しは大変な事もあるでしょうけど、新緑と新たなスタートですね。

     この1年、本当に色々な事があったんだなって、私の方が感無量。

     

    Comment by 鈴木 里美 — 2012年4月20日 1:49 午後
  10. 里美先生、有難うございます!!
    PTCは、音の葉と重なってしまい行けなくて残念でした。
    講座、すごく気になってたんです♪

    インタビュープロフィールの本番アップが楽しみです。
    震災後の大変さを、敢えて転換して頂いたプロフィールでしたが、この一年のことは、私も振り返ると感慨深いですね。

    「新緑とともにスタート」、良い御言葉を頂き、フレッシュな再スタートとなれそうです!

    福島で、一緒にがんばっていきましょう‼‼

    Comment by あつこ — 2012年4月20日 2:52 午後
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