2011年9月10日
脱力と「軽い腕」
イベント(発表の場)が近づくと、やはり改めて気になるのが、生徒さん達のタッチ。
特に、夏休みが明けてからは、指に支えがなくふにゃふにゃしているとか、鍵盤に腕や身体の重みをかけ過ぎたりしている傾向にあるみたいです。
「指先の感覚」があまり意識されていないのです。「響きのある美しく通る音」は、耳を良くし(今出しているフレーズの弾き方が、良いものなのか、どこか悪いのかよく判断して)、脱力と指先の意識なくしては得られません。腕の使い方もかなり重要です。
重みをかけすぎている、力を入れ過ぎている場合に関しては、上半身と、肩から腕にかけての脱力ですが、それを、幼稚園児や小学生に意識させるのも、大変なことなので、手っ取り早く、久しぶりに「バスティンの大きなお手玉」を、お家でもお持ちの方は、練習されて下さいね。
キャッチする時に、手の甲を上にしたまま(ピアノを弾いている時の手の感じで)ぎっちりと、握って腕から連続して、ポ〜ンポンとして下さい。思いっきり離して、しっかり掴みましょう。
ショパンは、「軽い腕」について述べていますが、それに対しては、ブログでの説明は難しいのでレッスン時に…となりますが、上半身は腰と丹田で支え、肩、肘、手首に余分な力を入れず(手首はその腕を支えるだけのものは必要です)軽い腕にして、指先の感覚を大事にして弾ける様に、心掛けましょう!
ただ、脱力にしても、他のテクニックに関しても、そうすぐには出来ません。
いつも、弾く時は、意識を向け、だら〜りと弾かない様に気をつけたり、音楽的な事も勿論、いつも意識して、自分の出している音を良く聴きながら、練習して下さいね。
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