ピリスの引退リサイタル② 17日
ピリスの最後の日本ツアーは、来週まで続く中、私は4月17日に2度目を聴きに行き、最後となりました。
ピリス といえば、私にとっては、モーツァルト。
この日は、代表的なK332とK333が演奏されました。あと、シューベルトのop.142です。
モーツァルト、最高でした!
幾度となくCDでも聴いてきた、ピリス のモーツァルトを生で聴くのは、初めてだったかもしれません。
音がまろやかで、艶やかで雅やか、切れが良く、愛らしいモーツァルト!
この上ない幸せと、本当にもう聴けないのかという相反する惜しい気持ちで聴きました。
シューベルトのop.142も豊かで、美しくリズミカルで聴きごたえがありました。op142-3が有名ですが、op.142-2が好きです。
「愛を歌うと悲しみになり、悲しみを歌うと愛になった」と自身が言ったシューベルトの溢れるメロディーは、メロディーメーカー、歌曲の王であることを再認識させられます。
初日はサイン会があった様なので、CDを2枚買いました。この日はなかったです。
この夜の演奏会、本当に聴けてよかった。
忘れずにこの記憶を持ち続けたいと思う、素晴らしい夜でした。
「ピリスさん、これまで有難うございました。」この一言に尽きる、忘れ得ぬ演奏です。
癒しのひとときも大切
締め切り間近のコンクールに、参加する生徒さんも増えたため、このところ、ピアノに向かっている時間が長いです。
桜の時期に、素敵な方に頂いた桜のお茶でほっこり。
そろそろ芝生も緑に生え変わる時期!
お友達先生に頂いた、リラックスのハーブティーで、ほっと一息タイムです。
ピリスの引退リサイタル
楽しみにしていたリサイタルですが、第一級の巨匠レベルのピアニストが、ひとりまた一人といなくなってしまうのは寂しいです。
モーツァルトを聴く気で行ったら、今日はベートーヴェンでした
「悲愴」(初期)から「テンペスト」(中期)、「ハンマークラヴィーア)(後期 最後のソナタ)のプログラム。ピアノはヤマハ使用でした。
ピリス のお若い頃、成熟期、円熟期の活動を、CDや生で聴いてきた1ファンとして、長いご活動を慮りながら、最後の来日公演を聴かせて頂きました。
「悲愴」がどんなに有名でも、ベートーヴェンの若い頃より、最晩年の境地の方が、精神的に豊かです。
私は、昔から、晩年に書かれた曲が好きです。
それは、「未だ見ぬ世界への憧れ」なんだと思います。
これまで、ご引退目前のリサイタルに立ち合ったのは、だいぶ前ですが、桜の季節に紀尾井でのソプラノのアーメリンク、サントリーホールで、園田高広さん、ラローチャ、リヒテル…。
毎晩のように世界的音楽家が東京で演奏会を行っていた頃が懐かしくさえ感じます。
感慨にひとしきり浸った後、ピリス渾身の32番を聴き終え、拍手は、ありきたりのものでなく、人が本気で拍手するとこんな音になるんだというものに!
スタンディングオベーションを超えていました。
深い敬意とともに、長い活動に潔くピリオドを打つ芸術家のご心境を、「ああ、これで解放されるのだな」肩の荷を降ろされたのではないかと、勝手に思案したりしました。
芸術の道は厳しく一筋縄ではいかず、こうして、第一級のコンサートピアニストの時代が終わりを告げていくのかと、何かこう寂しくなった一夜でした。
福島の心〜滝桜・花見山
昨日、福島を代表する桜の名所を2ヶ所めぐりました。
「花(桜)の心にヤマト心を見る」と語った、本居宣長になぞらえて、福島の桜に、福島人の心を見つめながら歩いて考えたことです。
男の子が3分の1強!
やっと郡山も、桜が綺麗に咲いてきました🌸
教室も新年度になり、新たな生徒さんたちを迎え、にぎやかです。
今日は、初回で23曲も丸になった男の子や、まだピアノより新幹線にくわしい小さな坊やのレッスンでした。
明日も、いつもお兄ちゃんについて来ていた弟くんや、小5の男の子が初レッスンなので、どんな感じになるのか楽しみです
私の教室、男の子が3分の1強いらっしゃいます。
そして、女の子の女子力が高い!!です
可愛い生徒さん達、一学年上がって、なんだか少し大人びた様子もちらほら。
こちらの髪留めは、春からお仕事復帰され、レッスン同伴がおばあちゃまにバトンタッチされるお母様からいただきました。
お知り合いの方に、ト音記号で作っていただいたという、お心の込もった贈りものに大感激です
お仕事でフルに活躍されているお母様とはなかなかお会い出来なくなりますが、安心していただけるよう、レッスン励んでまいります
今週末は桜も見頃でしょうか。
素敵な春と、一学年お兄さん、お姉さんになったみんなに会えるのがワクワクします