山本美芽先生の新刊と、ピアノ教本シンポジウム(4月末)


バイエルで育った時代から20〜30年を経て、今や膨大なピアノ教本が出版されています
特徴を理解し、生徒さんに応じて的確に教本を選ぶことも、私達指導者の大切な役割となっています。

音楽ライター山本美芽先生の待望の新刊は、多彩な教本のひとつ一つを、見開き2ページずつ解説されているわかりやすいガイドブックとなっています!

各楽譜で覚えられる音域や、コンセプトが一目でわかるように記されています。

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さかのぼること4月21日の、カワイ横浜さんでのピアノ教本シンポジウム第3回でのことです。

山本美芽先生がモデレーター、三輪昌代先生、古内奈津子先生のお三方が講師をつとめられるシンポジウム、とても画期的で私は3回とも桜木町まで足を運んでおります

前回(12月)は、教本選びについて、「核となるカリキュラムを自分なりに作る」ことを学びました
今は、複数の教本を持たせて楽譜を読む力をつけるのが主流なようです。

第3回の4月は、体験レッスンのデモンストレーションが、生徒さんのタイプを4つの事例にわけておこなわれました。
三輪先生

美芽先生(中央・保護者様役)、古内先生(右)


生徒さん役は、参加者の先生方や、カワイの営業マンさんが!

どの先生方も、大変研究していらっしゃり、豊富なご経験に基づいた見解が目から鱗の、見事なご指導ぶりでした

幼児期によくある特徴で、一見困ったことにみえても、長い目で見て長所を伸ばし、受け入れられないことのないようにしたいと思った心強いメッセージ性のある素晴らしいセミナーでした

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ピアノを始める年齢、楽器のこと

教室コラムを更新しました♪

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1日カンヅメライティングセミナー

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8月21日(日)は、国際フォーラム ガラス棟会議室にて、音楽ライターの山本美芽先生による、7時間の書き方特訓が行われました
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ブログやHPで、書きたい内容を、どう書けば伝わるのか
読む方の目線を、シートで徹底的に訓練を受けました

2人1組で、ツッコミ合ったり、意見を出し合って考えをまとめていくのは、客観的思考が生まれ、ひとりでやるのとえらい違いで、はかどります
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美芽先生の鋭い切り返しが、また絶妙
受講者を7時間いちども飽きさせず、要約の達人であることに、おおいに気づかされます。
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「羊と鋼の森」を一読していく宿題があり、内容を簡潔にまとめる練習をしました。
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わかりやすい言葉で、音色や音楽が語られていて、素敵な本です。
そこから、ひとつ前のブログ記事が生まれました。

まとめは、ひとりずつ教室の発表をして、ピアノの先生方の体験談からも視野が広がり、有意義すぎるセミナーでした

今後の教室運営に生かしていきたいです。

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美芽先生と

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若冲の図録が届いて

先日、若冲展の図録が届きました!
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ずっしり重くて、見応え充分お値段以上の価値がありそうです。
結局、展覧会には行かれず仕舞いでしたが
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主人が珍しく、飛びついて頁をめくっているので、なんだか嬉しいです

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アート, — 9:37 AM  Comments (0)

フォーレのバルカローレと神谷美恵子さん

全13曲からなる、フォーレの舟歌(バルカローレ)は、36歳から76歳までの40年間に渡って作曲されています。

このところ、車の中で、よく通して聴いていました。

6番くらいまでは、みずみずしい煌めき、グノー=マスネティックなサロン風の名残りもみせつつ、フォーレにしか出せない香気があり、よく聴いたり、弾いてみたりしていました。

でも、晩年の12番とか13番の味わいも、とても胸に沁みます。

装飾性を一切排除した、その清澄さ、朗らかさは、
色や飾りのない世界へ、これから旅立つことを知っているからなのか、
枯淡の平明さ、あたたかみが滲み出ています。

”末期(まつご)の眼”で見ると、いつもの当たり前に在る風景が、どんなにか美しく映ることか、と想像します。

ふと、神谷美恵子さんの日記(角川文庫)を以前読んだ時のことを思い出しました。

本当にお若い頃から立派なことを考えておられて、あれこれ悩まれた考えの経緯を仔細綴られているものだなと読み進めていくと(25歳〜65歳)、晩年の数年は、日付けも間遠になり、内容も具体的なメモのように簡潔になったと記憶しています。

フォーレのその2曲は、どちらも長調ですが、惜別の明るい調べは、なんとも胸に響きます。

晩年の作品は、耳に心地よいだけでない、拮抗する表情もみられます。推し量ることの出来ない、人の「晩年」を想う時間でした。

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若冲展に行きたいけれど…

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東京都美術館で開催中の、若冲展がすごい話題となっていますが、連日210分待ちとか、180分待ちとかをみると、さすがに二の足を踏んでいます

仕方がないので、伊藤若冲についての本を読んだり、図録を注文したり、悶々としています

高級な顔料をふんだんに使った、なんと色彩鮮やかな日本画でしょう

本を読んでいると、壮絶な画を描く人の心の背景には、やはり壮絶なものがあったと思い知らされます。

約1ヶ月という短い会期中、実際には足を運べないだろうけれど、奇矯さや、目を奪われる構図と配色に、この江戸時代の天才絵師の作品の数々を画像その他で夢中になって眺めています。

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アート, — 11:10 PM  Comments (0)

サロネーゼ、サロニエールの文化史

自宅(瀟洒で雰囲気のあるリビングなど)で、例えば紅茶教室などを開くマダムを、「サロネーゼ」と呼ぶと言います

サロンの歴史は古く、ヨーロッパで1600年代から始まり19世紀前半には、貴族社会のネットワークを結ぶ社交文化の拠点として、芸術家擁護のメセナ的役割も担っていたようです
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[サロンで演奏するショパン]
生活のための生産をする必要のない貴族の日常においてですから、あくまで「運営」ではなく「開催する」といった具合でした。

サロンといえば、女主人が切り盛りするのは現代の「サロネーゼ」も19世紀頃の「サロニエール」も共通しています。

その背景もまた、男性社会の秩序に阻まれて女性には許されなかった、知性・教養を発揮し生き生き出来る活躍の場を、自宅(貴族社会の場合は、邸宅)の延長上に発展させたという必然があったのかもしれません。
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[参考文献:福田公子著 「19世紀パリのサロン・コンサート」 北西社]
大変おもしろい本に出会ったので調べてみると、パリで当時、サロンを催した貴婦人の住居地区は、主にフォーブル・サン=ジェルマン、フォーブル=サントノーレ、ショセ=ダンタン(ギャラリー・ラファイエットの辺り)など。

フランツ・リストが活躍した、マリー・ダグー伯爵夫人のサロンも、ボーヌ通りの「セーヌ河が見渡せる、気持ちの良い場所」にあったと言います。

貴族の邸宅の使用人の数は40〜50人、古い時代には100〜200人も必要だったそうであるから、そのもてなしの規模や質も大変なものだったと予想されます。

サロンの内容は、文学・演劇サロンから、政治サロン、そして音楽サロンへと時代によって移っていきます。

ショパンの時代の、社交界の構成員は2,000〜3,000人と言われ、文化的教養を持つ彼らは、芸術家を見極める眼を持っており、音楽家と相互に良好な関係を築いていたようです。

…と、興味は尽きません

もう一冊、参考にしました。
ヴェロニカ・ベーチ著 早崎えりな/西谷頼子訳 「音楽サロン 秘められた女性文化史」音楽之友社

こちらの本では「夫がいないサロンは存在しない」という、鋭い見出しを発見し、なるほどサロン文化の秘められた背景をもみたような気がしました。

ブログでは、これらの本から得たことの一部しかご紹介出来ないですが
開かれたというよりは、ヨーロッパ貴族社会の排他的で洗練されたサロン文化を想像の中でタイムトリップしてみることは、ショパンやリスト、フォーレなどの作品、演奏、テンポ感をイメージするのに、ものすごく助けとなるように思います

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,音楽史 — 2:52 PM  Comments (0)

「音大卒は武器になる」

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表紙右上にあるベートーヴェンホールに「あれっ!」と、手に取ったのが今年2月。この本が出てすぐです。
「「音大卒」は武器になる」大内孝夫著 ヤマハミュージックメディア
元銀行員の、武蔵野音大の就職課の先生が書かれています。

タイトルからは、音大進学が、おそらく就職には、武器にならないと心配されているであろう中高生の保護者の方々や、現役学生へ向けて、夢と現実をふまえながら、熱いエールを送っていることが分ります。

音大生は、昔からよく、専攻楽器ごとに顕著に性格がタイプづけられるものでしたが(笑)、「専攻別、向いている職業」の項目もあり、つい頷いたり、思わず笑ってしまう「あるある」ネタが満載です

昨年、実際見て知ったことですが、10年位前からは、音楽教室に就職はしないで、一般企業への就職や週末プレイヤーのような道を選択する方向性だとか

著者の大内先生によれば、音大生は、「強烈なプロフェッショナリズム集団」であるといいます。行動様式として根付いていると。
粘り強い継続力、集中力、責任感、打たれ強さ(!)、記憶力、コミュニケーション力…などを武器に、それを社会で応用して、幅広い分野で活躍して欲しいと、具体的な切り込み方に、丁寧に触れられています

時代の変化に対応した、画期的な本でした

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書評, — 4:22 AM  Comments (0)

ゆったり

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桜の見頃は少し過ぎました。
のんびりと過ごしています♪

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ツヴァイク「マリー・アントワネット」に見つけた芸術論

甲府でこの冬はじめて見る雪が、あっという間に積もりそうです
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お正月に、マリー・アントワネットに関する本を4冊読みました
哀しい最期へ至る道筋を調べていて、最初は、中野京子さんで、失敗に終わった国王一家の逃亡について読んだのち、中野さんの優れた新訳によるツヴァイクの「マリー・アントワネット」上下巻に行き着き、ますます惹き込まれました
フランス最大の転換期について、大分立体的に把握することが出来ただけでなく、ツヴァイクの、心理描写と熱の込もった文章に感嘆しました。

マリー・アントワネットは、いわば「スケープゴート」として、王政の終焉から、フランス革命後の新しい時代が拓ける訳ですが、…物語とはちょっと離れて、私がブログに書き出したいと思った、興味深い箇所があります
「芸術を真に鑑賞し、深く理解するため絶対必要な性格上の前提条件、つまり真剣さ、畏怖、努力、思考力が欠けていた。芸術は彼女にとって(中略)多くの娯楽のひとつであり、ほんとうに味わうための努力は全くしたことがない。」

1881年生まれの、著者ツヴァイク氏、芸術に関しても透徹した目をお持ちなのだと思わせられました。

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— 2:46 PM  Comments (0)