楽しいレッスングッズも何もなかった昔、どうやって音を読んだかな
「くるみ割り人形」と子ども時代の思い出
愛着は身近なところから〜指づかい
親子で一緒に楽譜を買いに行きましょう!
幼い頃、ピアノの先生から「次はこの楽譜よ!買っていらっしゃいね。」と言われて、母と楽譜売り場に行くのが好きでした
小学校高学年になってからは、一人で楽譜を見に行っては、まだ知らぬ曲をパラパラと開いて、
どんな曲なのかな〜と、イメージを膨らませたり、新しい楽譜の匂いを感じたりしていました。
チャイコフスキーの「くるみ割り人形」組曲の楽譜を眺め、異国情緒を感じるのが、特にお気に入りだったと記憶に残っています
お手軽になると、イメージが育たない
youtubeですぐに曲が聴けたり、簡単に楽譜をコピー出来たりするのは、便利なことです。
その反面、楽譜を手にし、お目当ての曲以外に入っている曲に出会う発見もなければ、いつでも本棚から手に取れるよう長い間保存しておくことは出来ません。CDも同様です。
楽譜は文化
楽譜は、作曲家が曲に込めた想いをつかむ手がかりとなる、大事なツールです。
読書もそうですが、単に字づらを追うのではなく、想像を働かせ、「書かれていないことを推し量る」ことが、音楽でいう「読譜力(どくふりょく)」に繋がります。
読譜力とは、音符の高さ低さ、長さ、強さなど正しく出来ることだけを言うのではないのです。
もっとつっこんで、内容に入り込んでいくからこそ、ピアノの面白さが出てきます。
手に取って、確かめてみよう!
ブルグミュラーひとつ取っても、様々な版が出版されています。
音符の大きさが自分に合うか、ページがカラーで彩られているもの、白黒、指使いは弾きやすそうか、どんな方が監修しているか、見比べて決めるのも良いと思います。
コンクールで、発表会で、他の人が弾いていた曲、どんな楽譜なのかなと開いて見るもよし!です。
また、レッスンで課題となっていないけれど、気になる曲を、パラパラめくって、気にいったら購入してしまってもいいでしょう。
上達するお子さんのなかには、「小さい頃から、楽譜を惜しみなく買ってもらっていた」という声をよく聞きます。
ぜひ、まずは一度、親子で楽譜売り場に足を運び、手に取ってみるのが大きなきっかけになると思いますよ!
子ども時代のピアノの先生(後編)
(シリーズ3回目の小学2、3年の時のピアノの先生の思い出話です)
「そろそろ下巻に入るから、買っておいてね!」と、先生が仰るので、私は母と、小さなレコード屋さんの片隅に置いてあった楽譜コーナーに行きました
母と一緒に、新しい楽譜を買いに行ったのも、楽しい思い出です。
ある日、レッスンの帰り道、途中まで迎えに来てくれた母に言いました。
「きょうね、せんせいの大きなポスターはってあったんだよっ」と、
ピアノの脇の壁に貼ってあった、先生のリサイタルのポスターの話をしました。
母は、「○○先生は、有名な音楽大学を出ているんだよ」と言いました。
その時初めて「音楽大学」という単語を聞いたように思います。
「へえ〜、なんていうだいがく?」と私。
そこで、母は、なんと記憶違いをして教えました(!!)
「何て言ったかなあ、武蔵野音楽大学…だったかな!」
(いえいえ、東京芸大です!あとになってわかりました
)
「そうなの!」と、私はしっかりその名を胸に刻んでしまい、その十年後に武蔵野音大に入るわけです。
もし、あの時、先生は芸大卒だと母から聞いていたなら、芸大に入った…(??)かも…(苦笑)
小学校高学年になると、私は、本屋で「音楽大学受験学校案内」「入試問題集」を立ち読みで読みあさるようになり、しまいには購入しました
4年生に上がるとき、病気になった祖母を母が看るために、父を残して郡山に引越しし、一年間住むことになります
その先、郡山では「方言の壁」という課題が待ち受けているのですが…。
この小学校2,3年生の、ピアノの先生との思い出は、柔らかな色に包まれた記憶として、深く刻まれています
威張ったところのない、優しい先生でした。
数年前も銀座で、演奏会を行ったとか、このブログを書いてから、現在のご様子を少し拝見することが出来ました
やはり、おいくつになられても、ドレスの似合う、笑顔の素敵な先生です。
きっと、先生には大切なご家族の他にも、「音楽」という素晴らしい支えがあって、幸せだったのでしょう
だからこそ、幼い私が、そこに惹かれ、こうしてピアノの先生になってしまうほどの、素敵な存在の在り方をされていたのでしょうね
たった2年間でも、心に光を残すことの出来る、そんなピアノの先生になりたいと思いました。
子ども時代のピアノの先生(中編)
(前編に続いて、小学2、3年の時にお習いしたピアノの先生の思い出話です)
先生には、私より1歳上のお嬢さんがいて、発表会では山田耕筰の赤とんぼなどを歌っていました。
電車で3つ目のところにある私立小学校に通っていらして、学校から帰宅すると、玄関から入ってすぐのLDKではレッスン中なので、いつも、階段を昇ってまっすぐ2階へいく後ろ姿が、少し寂しそうにも見えました。
ある日、先生が、「塩ラーメン」を作ったと言って、お嬢さんにダイニングで急いで食べさせていたところに、遭遇しました
私は、『せんせいも、「しおラーメン」をたべるのかぁ』と思ったので、なんだかずっと印象に残っています。
その頃からか、ピアノの先生ってお家で出来て、その「在宅ビジネス性」にも惹かれたのか、私は、『けっこんして、おうちでピアノをおしえる』図を思い描き始めました。
しかも、『じゃあ、さんすうのべんきょうなんて、あまりかんけいないかもな
』と、しばらくは、そう思い込んでしまっていました(
)
(つづく)
子ども時代のピアノの先生(前編)
自分が子どもだった頃の、「ピアノのレッスン」といって思い出すのは、小学2、3年の時の先生です
その頃、父が東京勤務になり、埼玉に住んでいました。
その前の水戸で、幼稚園の時に楽器店の音楽教室でピアノを習い始めた私は、次の埼玉で、初めてピアノの個人の先生のお宅に通うようになりました
引越したばかりで近所のお友達に聞いたその先生は、芸大の声楽科を出られた素敵な先生で、まるでモーツアルトのオペラに出てくる伯爵夫人のような優雅な雰囲気を持つ方でした
いつもにこやかな微笑みをたたえて、玄関まで出迎えて下さり、帰りには、毎週違った駄菓子を持たせて頂くのが、楽しみでした
(どうやら、教室生のために箱買いされていたようでした。)
初歩の曲につけて下さる、先生の伴奏パートからは、いつも豊かな和声を味わうことが出来ました
ソルフェージュの歌声が、とても美しかったです。
たまに、綺麗なワンピースを着た声楽のお姉さんもレッスンに来られて、譜面台をおいて、「アアアアア〜」と発声をなさったり、発表会では、先生のご友人のテノール歌手が、トスカの「星は光ぬ」を歌われたり、間近で、音楽の華やかな世界を見た気がしました
私は、その発表会のために、白いシルクの襟のついた藤色のワンピースを用意してもらっていたのですが、「ロングドレスを着るのかな」と先生が仰るので、急遽、当日はベルベットのロングスカートと白いレースのついたブラウスに、リボンと花のコサージュをつけて出ました
ワンピースは、懇親会で着ました。
当日の先生は貴婦人のようで、気品あふれる豪華なレースのついたブラウスに、柄の入ったベルベットのロングのスカート姿で、一曲は一緒に連弾して下さって、私たち子どもが、どんなにお召かしをしても適わないお姿に、ぽ〜っとなったのを覚えています。
講師演奏は、ピアノでなくもちろん歌でした。
柔らかなドレスにお着替えされていました。
それが、初めての発表会でした。
(つづく)
「さをり」の楽譜カバー♪
1月の半ばに、甲斐双葉のラザウォークで、さをりや、さき織りなどの展示会「織りのなかま展」があり行って来ました。
障がい者施設・支援学校等で取り組んでいる作品が、色鮮やかに集まっておりました。
私は、秋に介護を学んだお仲間からお聞きして駆けつけました。
子どもさんの織られたものを、お母様がバッグやお財布などに加工して創ったそうです。
どれにしようかな♪と観てまわり、クリアケースカバーを購入しました
楽譜のカバーにも出来そう
和の雰囲気もあり、ぬくもりが伝わって来ます。
五感を使い、感性に働きかける、こういった作業は、幼児のピアノ指導とも通じるものがありますが、とても心が健やかになる効果があると思います。
しかも手先を使うのは良いですしね。
ところで、私は小学生の頃、おもちゃみたいな織り機で、色々織って遊んだことを思い出しました
こちらは、その時の作品(!?)懐かしいなあ・・・
色彩の組み合わせを考えるのが楽しかったのを覚えています。
ところで、この冬、自分の手編みの靴下を編んでいたのですが、片足で頓挫してしまいました。
大人になると、優先順位がよそにいってしまい、だめですね。。
暖かくなる前に編み上げたいと思います♪
オーディオと、コーヒーの香り
この休みに、夫の持っていた良いアンプと、スピーカーを何種類か繋いで、どれを置くか試しに聴き比べました。
私のと併せて、ひとまず3種類のスピーカーで聴いてみましたが、1つ1つ個性が全く違うことに驚きました。
結果、響きがクリアなものは、音がリアルで耳が疲れるので、「部屋に音楽が流れる」状態が心地よい、柔らかな音色のものをセットしました。
夫は、大学の先生をなさっていたお父さんのオーディオ好きの影響で、詳しい様です。
子供の頃、休日に、音楽を聴きながら、コーヒーを豆から挽いて、くつろぐお姿から文化の香りを嗅ぎ取ったのだと聞きました。
小学生の頃、私の家では、一般的なステレオがあり、結構大きく存在感がありました。
両親が、フランク・シナトラやビング・クロスビーのレコードを流すので、近くにいくと、美味しいお手製の、ハム&チーズの温かいサンドウィッチと共に、日曜の昼間を団らんしたのを覚えています。
今日は、外はしんしんと雪が降っています。
けれども、家の中は暖かく、楽しい外出から帰って来ても、「やっぱり家がいいよね!」という家の雰囲気が、私は好きです。