足台調節は大切な仕事

3年生くらいまでは、まだ足が床に届かないので、「足台」を使用します。足をぶらぶらさせずに地につけて弾くためと、届かないペダルの操作などの目的があります。

舞台でも、足台の高さ、ピアノ椅子の調節、アシストペダル(画像右)の装着などが必要になります。

3、4年生からは、自分で椅子の調節をして座れるようにします。

発表会では、小さい生徒さんが多いと、足台と、椅子(や、ペダル)のセッティングが、大切な役割となります。

足台を出すのは、

まれに主催者側で出してくださるきまりのものがありますが、コンクールでは「保護者の方か指導者」と必ず記載があります。

私は、予選では全員に足台出しをしますが、予選でも保護者の方が出されているところも多くみかけます。意外なことに、本選、全国と進んでいくほど、指導者が聴きに行っても保護者の方がセッティングされることが多いようです。

発表会に関しては、幼児さんの割合が少なければ行えますが、ここ何年かは、幼児さんが多いので、ずっと、外部の方(同業の方や音楽学生さん)にお願いしていました。高校生の生徒さんが立派に引き受けてくれた年もありました。

より良い演奏に大切な足台・椅子調節

幼児さんはそれぞれ、身長も違えば、ピアノと椅子の間隔など、デリケートな調整が演奏に関わってきます。

・足台と椅子の高さ・ペダル装着の有無など、プログラムに詳細記入した一覧表を見ながら行います。

足台の種類も色々あり、ずっと続くと、精神的にも体力的にも疲弊しますし、会全体の統括には、ある程度、身体をあけておかなくてはならないため、お手伝いして下さる方を探していました。

足台に関するジレンマ

保護者の方には、子どもさんの晴れの舞台をみていただきたい思いと、受付や誘導などならお願い出来ても、地べたにはって、ピアノに少しくぐるような形で調節をする足台は、たとえ、ご自身のお子さん以外で交代制であっても、なかなかお願いしづらく、よほどでなければ、こちらからお話しすることはないです。

それでも、「足台くらい、いつでもお手伝いしますよ!外部のかたにわざわざお願いするのでは、かえって申し訳ないです。」と仰ってくださった保護者様には本当にありがたい気持ちでした。

でも、それは、どうしてもというときに、という思いでおりました。

今年度は、土曜日開催のこともあり、なかなかお願いできる方が見つからず、やっと今月になって信頼できる先生にお願いすることが出来、打ち合わせも済み安堵しています😊

当たり前に出してある足台は、

いつも、そこに「在る」当たり前の存在の足台。

自分にぴったりに調節して在るのは、実は当たり前ではないのですね。

すぐに足台に登らず、セッティングが終わるのを待ってから乗ること、

連弾のセッティングに変えるときは、すぐに椅子からきちんと降りること、

生徒さんたちは、よく守ってくれています。