パートナーと息を合わせて!連弾の面白さ・むずかしさ

four-hands(4手)連弾

4手連弾(よんしゅ れんだん)とは、一台のピアノで、同時に二人で演奏することを言います。

右に座る奏者は「Primoプリモ」といい、高音域を受け持ちます。

左に座る奏者は「Secondセコンド」といい、低音域を担当します。

ペダルを踏むのは、通常、セコンドが行います。

たのしさ

○音域が広がり、音量も増すので、ダイナミズムを体感できます。

○連弾のパートナーと、音を重ね合わせて、はじめて完成するので、

合わせて全貌がみえる、面白さがあります。

むずかしさ

●どちらかが、止まってしまうと、演奏は不完全なものになります。

●ずれたまま進んでしまうと、曲の縦のライン(和声)がめちゃくちゃになるので、アウトです。

だいじなこと

■二人で音色を同じようにし、どちらがそのときメロディーで、どちらが伴奏なのか、バランスを聴きながら、(出たり引っ込んだり)演奏します。

■テンポ感は、二人が同じように保ち続けなければなりません。

■弾き始めやフレーズの始めを、息をあわせて、ずれないように。

連弾の大敵、止まる・ズレるをなくすには、それぞれの個人練習時の正確さ、自分のパートに責任を持つことです。

自分の音を聴くことと、相手の音を聴いて尚、巻き込まれない強さ、

瞬時の判断力も必要になります。

音色を溶け合わせて一体感のある演奏を目指したいですね!!

事例として

ベルリン・フィルのような、素晴らしいオーケストラを聴いたとき、

団員が、家に帰れば別々の生活をし、それぞれ独自の性格、バックグラウンドを持っていることなど、感じさせないほど、

ひとつに統一された音色を聴くことができますね。

大勢で演奏しているのに、あたかもひとつの声(トーン)を持っているような。

連弾も然りです。

統一されて渾然一体となった演奏に必要なものとは何か。

考えてみるのも面白いです。